ウェアラブルエアコンって?涼しくなる仕組みを解説します
1902年に発明されたエアコンは、現代的な生活に不可欠です。
しかし建物全体を冷やすには、多くのエネルギーを必要とするのがデメリットであり、数十年前から衣服にエアコンをつけるという発想が生まれました。
当時は人を冷やすのに必要な技術がかさばりすぎて、実用化には至りませんでした。
ウェアラブルエアコンのメーカーは、この問題に対処するためペルチェ効果を利用して絶対的な冷却効果ではなく、知覚的な冷却効果を生み出しています。
ペルチェ効果とは1834年にフランスの科学者ジャン・シャルル・アタナス・ペルティエが発見したものです。
熱電対回路に電流を流すと、回路の一方の接合部で熱が放出され、もう一方の接合部で吸収されて冷却される効果のことをいいます。
この効果はワインクーラーや車のシートヒーターなど、さまざまな技術に応用されています。
ウェアラブルエアコンを検討しているメーカーも、この効果を利用して設計していいます。
すでに販売されているウェアラブルエアコンには背中に垂らすタイプの小型デバイスがあります。
首にかけるアームに取り付けるか、専用デザインのアンダーシャツのポケットに入れることができます。
これらのデバイスはペルチェ効果を利用して、絶対的な低い温度ではなく、低い温度の感覚を作り出すことで動作します。
つまり実際に寒いと感じるのではなく、外気温との相対的な温度差で涼しさを感じることができるのです。